ロッテマリーンズの佐々木朗希選手が子供たちにメッセージ

プロ野球注目の新人佐々木朗希選手のネット上追っかけをしている私にはうれしいニュースを見つけました。今朝のヤフーニュースです。

「時間をうまく活用して」

休校になって暇を持て余している子供たちに佐々木朗希選手はメッセージを送っています。「やることが与えられない時に自分で考えてやることが求められる。その方が野球だったり勉強だったり、伸びると思う。時間をうまく活用してほしい」スポニチアネックスより

みなさんご存知とは思いますが、彼は小学三年生の時、東日本大震災を経験し、お父さんをなくされています。中学では腰の疲労骨折を経験して練習できない期間があったそうです。進学した大船渡高校は県立高校ですから練習施設は十分ではありません。照明なども十分ではないですから練習時間も限られたことでしょう。ましてや専任のコーチなど。そのような環境では自主練習が当然多くなるわけです。この時間をいかに有効に使うか、頭を使うかが自分の成長につながると述べています。外に出られないからといって、ダラダラとテレビゲームをしてるのではなく、いろんな有名選手のプレーの動画を見たり、トレーニング法なり勉強する機会は沢山あります。とびぬけた素質に恵まれた彼にはとびぬけた野球IQも備わっているようです。競争の激しい関西の野球少年は良き指導者、出場機会を求めて全国の有名高校に散らばっていきます。佐々木選手も本来ならその道を選んだ方が楽だったことでしょう。そこをあえて地元の公立高校を選んで甲子園に出場してやる、公立高校でもできることを示してやろうという気概は立派なものだと思います。最後の最後で夢は潰えましたが。

指導者がいなくて、いや下手な指導を受けなくて自分で考えた成果が今の姿なのではないでしょうか。高く左足を上げるフォームはノーラン・ライアンを参考にしているのかもしれません。彼の特色である肩関節の柔らかさ、強靭な下半身を利用した今の投球フォームは自分であみ出したものでだと思います。人から教えられたもではなく自分であみ出したものだから常に安定しているわけです。甲子園出場の土壇場での欠場やU18での血豆問題などネガティブな印象が先行していました。朴訥な印象でプロで大丈夫なのかと心配していました。

佐々木朗希選手は頭もいいのだ

先に挙げた子供たちへのメッセージからも、彼はそんじょそこらの18歳よりずっと大人な印象です。いつも見ている高木豊チャンネルで高木豊さんが彼にインタビューしていて、彼の頭の良さをほめていました。是非見てください。

自主トレ、キャンプと徐々にプロ選手の生活になれて来ていると思いますが、彼の印象が周囲を含めて変わってきているそうです。ドラフト前後の印象ではいかにも東北人らしく口数少なく、朴訥な印象でしたが実際の彼は冗談も言うし、記者にリップサービスをしたり、先輩の選手をからかったりと愛されキャラのようです。また、研究熱心で先輩の投球を観察したり、質問したりとそれこそ時間を有効に使うことをプロでも実践しているようです。

ロッテマリーンズの投手コーチが吉井さんだったこともよかったですね。彼はコーチの極意はと聞かれて「ベビーシッターのように接すること」と述べていました。

そっと見守っていて、あれこれ口をはさむことはせず選手の方からアドバイスを求められたら指導するというスタンスです。

佐々木朗希選手にぴったりだと思いませんか。じっくりと体を鍛え、徐々にピッチングの強度を増して今月の下旬に実際にバッターに投げる予定だそうです。

新型コロナウイルス問題でプロ野球も問題山積ですが早く収束して佐々木朗希選手がプロ野球界に衝撃を与えるようなデビューを飾ることを早く見たいものです。