高木豊チャンネル 西武ライオンズの辻監督が登場しました。

パリーグ二連覇を果たした西武ライオンズの辻監督がゲストです。

高木さんとは同学年で同じ二塁手ということで現役時代から親しかったようです。

西武黄金期を支えて、ゴールデングラブ賞8回受賞の名選手です。

第一話   今シーズンを振り返って

今シーズンは主力三選手(菊池、浅村、炭谷)が抜け戦力的に大幅ダウンで苦戦が予想されていました。

事実、夏まで苦戦しましたが山川と中村の打順を変えたのが功を奏して打線が爆発。9月に入って投手陣が頑張ったおかげで優勝できたと述懐していました。山川の成長のために不振にあえいだいた彼を我慢して4番に据えていました。しかし、優勝のためにはと打順を下げる決断。中村も実績のあるバッターです。何しろダルビッシュが一番嫌な打者と評したくらいです。監督の決断に中村も発奮、打線のつながりもよくなって・・・好循環です。

今シーズン気を使ったのは怪我をしないように。練習のし過ぎはよくない。パリーグは移動が大変だと振り返ってました。選手層が薄いから怪我で抜けられるのが一番痛いですからね。

第二話  理想の監督とは

アシスタントの森藤さん、監督の現役時代からの熱烈なファンだとのこと。会えて感激!

辻監督が仕えた監督は広岡、森、野村、落合と名監督ばかりです。みんなベンチででんと構えていますが実は手汗をかいていたとか。新人時代広岡監督に徹底的に鍛えてもらい、森監督には管理野球、野村監督にはIT野球?

話は脱線して、高木さんが工藤選手とのトレードで西武に行く話が有ったと暴露。それから守備の話へ

野村監督に「あの守備で日本シリーズに負けた」と言わしめた辻監督の名プレーの話や守備の心構えなど名プレイヤー同士、話が盛り上がったところで次話へ。

第三話   西武黄金期のお話

監督は現役時代西武で9回、ヤクルトで1回優勝していて、しかも日本一を7回経験しています。すごーーい。

全盛期の西武にはオープン戦で対戦して「勝てる気がしなかった」と高木さん。チーム内の競争も激しく、チームワークも大切だがお仲間意識ではなく、プロとして勝負にこだわる雰囲気だったようです。ちょうど今のソフトバンクのように、そういえばソフトバンクの工藤監督も西武全盛期のエースでした。巨人が仲間意識でコーチ陣を編成しているのと対照的です。

チームの雰囲気も違っていてロッカーでも西武はシーンとしていたけど、ヤクルトでは音楽が流れてテレビゲームをしていたり、セリーグは対戦相手のデータを読んでいるときに日ハムではマンガや競馬新聞を読んでいるみたいな「ゆるーーい」雰囲気だったそうです(高木さん談)

どうやら弱いチームを強くするには意識改革が必要なようです。

第四話   視聴者からの質問

質問コーナー

来期加わる松坂大輔について ?

現役最後になるかもしれない来期松坂には古巣に帰って終わってほしい、チームとしての愛情を感じますね。

守備の極意とは?

動きの第一歩が大切。今現役で一番は広島の菊池とのこと。だれも異論のないところです。

広岡監督と森監督の違いは?

広岡監督の前では緊張して背筋がピーンとしてしてしまう。めったにほめないのに練習を見て「人にはなんか取り柄があるんだなあ」といわれた時は嬉しかった。本音トークがバンバンです。

絶好機にベンチに逆らって凡退して落ち込んでいた時、優しく声をかけてくれた森監督のやさしさと大きさに触れた思いがしたとのこと。改めて言葉の大切さを感じて、辻監督の心構えとしているそうです。

現役時代笑うことなどなかった辻選手は「監督になって笑ってるじゃないの」と高木さんにからかわれてましたが、強い西武の選手間にはゲームに集中していて、笑いなどなかったそうです。

お酒も入って饒舌な辻監督   野球の知識が豊富で技術指導も優れていて人柄も素敵です。すっかりファンになりました。

二期連続クライマックスシリーズでかつて同僚だった工藤監督率いるソフトバンクに敗れてさぞ悔しかったことでしょう。辻監督のやさしさが裏目に出たのか。

来期には秋山選手が抜けます。辻監督には是非クライマックスシリーズをクリアして日本一になってもらいたいものです。

オフトーク

今年の日本シリーズを振り返って

第1戦の先発の人選のミス?誰か言ってたが「千賀に山口をぶつけないほうがいいのでは、ルーキーの高橋がいいのでは」クライマックスシリーズを変えたらとか。西武ドームは春先寒くて、夏は酷暑で大変。環境の悪さも味方につけて来期も頑張ってください。

西武には外崎、秋山など青森由来の選手がいますので応援しています。