ロッテ・マリーンズ 佐々木朗希はすごいぞ!

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19年ドラフトNo1の佐々木朗希は異次元のピッチャーだった。

2020年プロ野球の注目度ダントツのロッテ佐々木朗希が13日初めてブルペンで投球練習をしました.

その映像をYouTubeで見たところ、それがすごいのなんのって、映像にくぎづけになってしまいました。アップされる映像を次から次と見る始末。野球は観戦するだけで、ずぶの素人なのですが佐々木朗希のすごさが理解できました。

昨年の4月に高校選抜の合宿で高校最速163キロを記録し、大谷翔平の記録を破って以来のフィーバー。素人の私でも注目していました。惜しくも甲子園には出場できず、監督の起用法がやり玉にあがったり、U18の韓国戦での血まめによる降板などネガティブな話題ばかりでプロは大丈夫なのかと心配する声もありました。

13日のブルペンでの投球でその心配は一気に払拭されました。石垣島での一次キャンプ最終日。ブルペンには報道陣やファンなど200人余りが詰めかけていました。南国沖縄で練習しても佐々木朗希は日に焼けない体質なのか色白のまま。すらっと長身に背番号17は似合います。ブルペンに登場してまず誰が球を受けるかじゃんけんが行われ(笑)勝った柿沼捕手が捕球することになりました。ブルペンキャッチャーはキャッチングの際、いい音を響かせてピッチャーを気持ちよく投げさせることも大事な仕事です。キャッチャーのうしろのネット裏に井口監督がでんと構え投球を今か今かと待っています。キャッチャーを立たせての投球がスタートしました。軽くウオーミングアップから徐々に力を込めて、空気を切り裂くとはこのことかと思わせる「シュー」「パシーン」といい音がブルペン中にこだまします。そして柿沼捕手の「ナイス・ボール」の声。15分間すべてストレートの25球。投げるたびに観客から「すごーい、やばい」という声が漏れてきます。実際球を受けた柿沼捕手は「すごい、いい球を投げますね。ミットが切れるかと思った。155キロは出てたんじゃないかなあ。とにかく球が力強い」と感想を話してました。井口監督は「いままで見た中でNo1だ」吉井ピッチングコーチは「こんなの見たことない」プロの目から見ても佐々木朗希のピッチングは驚愕だったようです。吉井コーチはダルビッシュ、大谷を育てた名コーチです。大リーグの経験もあり、なおかつ筑波大学大学院に通ってコーチング学の修士をもっている人です。その人を「こんなの見たことない」と言わせるほど佐々木朗希の投球がすごかったということです。周りが大騒ぎしているのに当の本人は「全然だめでした。」と納得がいかない様子でした。指のひっかかりが悪かったのかコントロールが悪かったのが不満だったようです。納得できる投球はどんな投球なのでしょうか?夢が広がります。

周りのプロの選手たちをもわくわくさせる「すごいものを見てしまった」と思わせる程のピッチング。早く公式戦でその投球を見たいというのがファン心理ですが、いましばらく辛抱が必要なようです。球団としては怪我をされるのが一番怖いですから、焦らずじっくりと育てて行く予定のようです。具体的には吉井コーチは無理をさせず交流戦のあたりに一軍デビューさせたいようです。吉井コーチとしては佐々木朗希はある意味完成したピッチャーですからフォームをいじったりとか余計なことをせず、いまの長所をより伸ばして体つくりを基本とする方針のようです。それにしても吉井コーチは日本、いや世界の宝ともいえる人材を任せられたわけですから、そのプレッシャーは半端ないことでしょう。

今さらですが、彼は190センチの長身ですがまだ成長過程とのこと。手足が長くて、大谷やマエケンと同じで肩甲骨の周囲が柔らかく、可動域が広いようです。ウオーミングアップでマエケン体操をしていました。アスリートとしても優れていて50メートル5.9秒の俊足でかつ垂直飛び73センチで新人の中でトップでした。ピッチャーとしての素質はずば抜けています。プロの選手がうらやむほどの素質です。

フォームがきれいでとにかく格好いい。左足を高くあげるフォームなのに決して崩れないのは下半身の強靭さと股関節の柔らかさによるものとか。踏み込んだ左足の動作は巨人の槇原選手に似ています。そして着地した左足の位置が常に一定している。マウンドがきれいなのが何よりの証拠です。

高校時代すでに163キロを記録しているストレートはボールの回転数がダントツでメジャーのトップクラスの選手と同レベルだそうです。回転数の多い球はキレがある球、ホップする球と表現されます。昭和の怪物江川か現在では藤川以上の球を想像してください。一方大谷のストレートは球速こそ早いものの回転数が少ないため打れやすい。ピッチャーとしての完成度は佐々木朗希のほうが数段上回っているそうです。まだブルペンで投げていませんが、スライダー、チェンジアップも超一級と聞いています。まさに無敵。

プロとしてまだスタートしたばかりです。周りが騒ぎすぎだという批判もあります。佐々木朗希という原石はまだほんの少し磨かれただけで光り輝き、周りをわくわくさせてくれます。原石が完全に磨かれ全貌を現したとき、そのまぶしさはいかほどのものか想像もできません。

ご存知の通り彼は東日本大震災でお父さんを亡くされています。彼の活躍は震災にあわれた人々の希望となるはずです。YouTubeで彼の出る映像をチェックするのが楽しみになりました。心から応援しています。