航空機、艦船、戦車・・・ 軍事オタクです。

私の趣味を紹介すると、音楽、サッカーについては書いてきましたが軍事オタクでもあるんです。

航空ファン

飛行機好きで軍事関係の雑誌は「航空ファン」を中学生のころから愛読していました。「丸」もたまに買っていました。「航空ファン」は40年以上購読してましたが、最近処分してしまったのです。断捨離の一環です。惜しいことしたなあ・・・後悔もちょっぴり。大量の雑誌を残されても迷惑だろうしねえ。

飛行機もいろいろジャンルがあるわけで、私が好きなのは第二次大戦のドイツ軍機です。プラモデル製作も趣味としていましたが最近はすっかりご無沙汰で、未製作のプラモデルの箱を眺めて満足している状態です。

ドイツ機でも好きなのはFw190,Ta152,He219ですが、武骨なスタイルに先進の技術を盛り込んだところにひかれます。軍事技術としてもジェット機の実用化、大陸間弾道弾、空対空ミサイル、空対艦ミサイル、後退翼無尾翼機などドイツが開発した技術は数知れずです。

ドイツは軍事技術や工業技術は優れていましたが、総力戦となる第二次大戦を遂行するには人口、工業力が足りませんでした。また、技術的に凝りすぎる点もマイナスに作用しました。なにしろ航空機用エンジンに燃料噴射ポンプをつけたり、過給機の切り替えにトルコンを利用したり、スロットルの制御を自動化したりなどなど。およそ大量生産に向かないですね。

陸軍にしても無敵のタイガー戦車も凝りすぎた足回り、橋が重量オーバーで通れないからシュノーケルをつけて川を潜って通過するとか、幅が広すぎてトンネルを通過できずに貨車移動のたびにキャタピラーを外さないといけない、用兵側のことなど全然考えていない技術オタクの面が出ています。

日本海軍とアメリカ海軍

海に目を向けると海軍というより海軍の将兵の活躍に興味があります。日本海軍、アメリカ海軍敵味方を別として任務遂行への苦労、生死を分けた決断、勝敗を決めた判断。人間ドラマの縮図を見て取れます。

両軍の人事を見れば社会の違いが判ります。日本は戦時でも年功序列、成績順でおよそ適材とは思えない南雲をミッドウエイ海戦の敗戦後も使っていたのが典型です。

敗戦を秘密にしたために人事で移動させると怪しまれるからといういかにも自己保身と無責任な官僚的対処の仕方です。海軍乙事件もいい例です。

日本海軍は天皇陛下より艦を預かっている思いからか艦を失うことを恐れるあまり消極的な戦い方に終始します。真珠湾攻撃での中途半端な攻撃目標の設定、第一次ソロモン海戦での最初の戦果に満足して本来の目標を達成せずに帰還した問題など数え上げたらきりがありません。消極性は作戦にも表れてきてマリアナ海戦のアウトレンジ戦法がいい例です。

一方アメリカは能力第一です。ミッドウエイで活躍したフレッチャー将軍でも第二次ソロモン海戦で敢闘精神が足りないということで閑職に追われました。アイゼンハワー将軍の抜擢もいい例です。彼は戦前にはマッカーサーの副官に過ぎなかったのにあれよあれよという間に出世して立場が逆転してしまいました。

将兵に人気もあり開戦依頼から武勲の誉れ高いハルゼー将軍はレイテ海戦で小沢将軍のおとり作戦にひっかかり味方部隊を危機にさらしたことが尾を引きました。同じくアメリカ海軍の勝利に貢献したスプールアンス将軍はミッドウエイ海戦の前にハルゼー将軍の代役で抜擢され、ミッドウエイ海戦で勝利をつかみ、以来ミスもなく連戦戦勝を重ねました。戦後の主力駆逐艦ネームシップに選ばれたのはスプールアンスのほうでした。