FIFA U-17 日本対メキシコ 0-2で敗退

FIFA U-17トーナメント1回戦

今朝、サッカーワールドカップU-17トーナメント1回戦、対メキシコ戦が行われました。日本は0-2で敗れ前回にひきつづきベスト16で終了となりました。

強豪ひしめくグループリーグD組を突破するのは難しいと思われていました。ところが初戦で欧州チャンピオンのオランダを3-0で破り、アメリカと0-0で引き分け後、セネガルを1-0で破りグループ首位で突破しました。

期待が膨らみ次戦のメキシコも撃破できるかと思いましたが、またもやベスト8の壁が立ちふさがりました。西川君には期待してたのに、残念です。

グループリーグの結果は当てにならない

グループリーグ2敗で、かろうじてトーナメントに進んだオランダ、メキシコが勝って準々決勝に進んでいます。去年のワールドカップロシア大会もそうでしたが、ベスト8の壁が立ちふさがります。グループリーグ突破でエネルギーを使い果たしてしまうのか、そこから先の戦略がありません。1か月以上にわたる大会期間中コンディションをどこに持っていくかが大切です優勝チームはいずれもグループリーグでは調子が上がりません。どうにかこうにか突破して、トーナメントに入ってから徐々に調子を上げていく感じです。

いかにしてベスト8の壁を破るか

スタメンと控えの差がない、同じ実力のチームが二つ作れるくらいのメンバーがそろえば長い大会を乗り切れるのではないでしょうか。体力的に劣る日本人には必要ということです。グループリーグ初戦は主力で、第2戦はBチームで、第3戦は状況次第で使い分ける。こうして体力を温存する。去年のワールドカップはグループリーグまでは成功したと思いますが・・・ベルギー戦2-0まではうまくいったのに。ベスト8の壁の突破まであと少しでした。マスコミを含めて国民はグループリーグ突破で満足している状況が嘆かわしい。優しすぎます。対ベルギー戦を十分総括して次に生かしてほしいものです。

監督や指導者の育成も急務

日本チームの実力は確実に向上しています。問題は監督か。大きな大会で直接指揮やプレイして成功を収めた監督でないと無理なのかもしれません。成功体験が一番です。アジアレベルでは日本人監督は成功を収めています。FIFAの大会ではまだゼロです。優勝経験のある有名外国人を招へいするのが手っ取り早いでしょうが、日本人の特性を理解するまでに期間を要するから痛しかゆしです。ユースレベルのほうがハードルが低いでしょうから、ユースの強化と合わせて監督の養成も必要です。見込みのある監督・コーチをユースレベルから専属にして選手の成長とともに監督・コーチも成長していく。そのままユースメンバーと監督が代表チームの主力を構成し、監督に就任する。

壁を破るには一朝一夕には無理か

時間がかかるかもしれませんが強豪ドイツですら優勝するのに1954-1974-1990-2014と二十年くらいかかっています。その間、準優勝、三位の常連でしたが。ヨーロッパの強豪チームのスカウトは世界中にスカウト網をお張り巡らし将来有望な選手の囲いこみをしています。いわゆる青田刈りです。うまく成長してスターになるのはほんの一握りです。あれほど注目を集めた久保建英君でもスペインで苦しんでいます。言葉のハンディがない彼ですらです。怪我でもしたらおしまいです。今回の大会で注目された西川君も海外オファーがありそうですが、どうなるこやら。私としては内定しているセレッソ大阪で活躍して実績を積んでからヨーロッパで活躍してほしいものです。野球の大谷君のように。

海外に飛躍するJリーガーに期待

今、若手のJリーガーが大勢ヨーロッパに渡って活躍しています。まずはベルギー、オランダ、オーストリアなどのBクラスのチームでレギュラーで出場して、実績を積んでステップアップしていくという戦略なようです。本田がその嚆矢です。過去にいきなりドイツやスペインに行って失敗して帰国した選手はたくさんいます。まずヨーロッパの言語はもちろんのこと環境や文化になれることから始めないといけないようですし、結果を残すためには早い時期にわたる必要がありそうですから、いつ決断するかが大切です。ドイツには長谷部という大先輩がいます。選手生活も晩年となってきた彼には引退してもヨーロッパに残ってもらって、後輩の指導、アドバイザーになってほしいものです。