スティーリー・ダンって知ってる?
長いこと音楽を聴いてきました。ビートルズ、レッド・ツェペリン、ジェフ・ベック、ニール・ヤング、イーグルスなどなど変遷はありました。
そしてたどり着いたところが「スティーリー・ダン」でした。ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーのソングライティングコンビがバンドを結成してデビューしたのが1972年。デビューアルバム『キャント・バイ・スリル』からシングルカットされた「ドゥ・イット・アゲイン」が全米6位の大ヒットと成りました。
スティーリー・ダンの音楽は一言で言うと「クール」でしょうね。ロックとジャズの融合、複雑なコード進行と知的で難解な歌詞、超一流のミュージシャンをぜいたくに使ったアレンジ。私にとっては究極の音楽に思えます。
スティーリー・ダンに起用されたメンバーは大成することで有名でジェフ・バクスター、マイケル・マクドナルド、ジェイ・グレイドン、ジェフ・ポーカロなどがあげられます。
マイケル・マクドナルドはドゥビー・ブラザースに参加してからサウンドを大変革してグラミー賞をもたらしました。ソロとしても大活躍しました。
さて、普段私がよく聞いている曲を10曲ピックアップしてみました。順位は付けないことにしました。
★「ペグ」大ヒットアルバム『Aja』のB面一曲目。ジェイ・グレイドンのギターソロが有名。彼はこれで一躍脚光を浴びるわけです。この曲にインスパイアされてラリー・カールトンは「Room 335」を作ります。
★「ディーコン・ブルース」『Aja』のA面3曲目。歌詞の「クリムゾン・タイド」の訳が「深紅の潮」なんのこっちゃ?のちに映画「クリムゾン・タイド」の解説でアラバマ大のアメリカンフットボールチームの愛称とのこと。ちなみにアラバマ大学はアメフトの強豪校で有名です。
★「ドクターウー」『嘘つきケティ』のA面5曲目。のちの「彩」を思わせる曲構成です。彼らの曲には東洋人がちょくちょく出てきます。
★「滅びゆく英雄」『幻想の摩天楼』のA面一曲目。ラリー・カールトンのギターソロが超有名で、スティーブ・ルカサーが必死にコピーしたという逸話があります。
★「最後の無法者」『幻想の摩天楼』のA面3曲目。とにかく冒頭のギターが格好いい。コーラスも素敵。
★「緑のイヤリング」『幻想の摩天楼』のB面1曲目。ワンコードの究極。間奏のギターソロ、ドラムが最高です。
★「菩薩」『エクスタシー』のA面1曲目。ドラムの疾走感がいいですね。ほかのバンドがライブでよく取り上げていたりします。
★「サード・ワールド・マン」『ガウチョ』のB面4曲目。前作『Aja』で没になったラリー・カールトンの演奏をもとに作り直した曲。哀愁を帯びた素晴らしい演奏です。
★「FM」映画『FM』のテーマ曲。エンディングに二つのバージョンがありますが、私はギターバージョンのほうが好きです。
★「ウオーク ビトウイーン レインドロップス」ドナルド・フェイゲンのソロアルバム『ナイトフライ』のラストソング。お洒落でポップな作品。いろんな人がカバーしています。
以上です。ベッカーがなくなりフェイゲンがソロコンサートをしていますが、You Tubeで見る限り声は出ていないし、残念なパーフォーマンスです。バンドでライブをしていた頃の音源を聴くことができますが、演奏はうまいし、最高です。
音楽活動再開後のアルバムはほとんど聞いてません。『ナイトフライ』までが私にとってのスティーリー・ダンなのです。