私の音楽履歴書
還暦過ぎの趣味趣味おじさんです。
洋楽全盛期の1970年代、衝撃的だったのがレッド・ツェペリン「移民の歌」でし
た。ヘビーなリズムに甲高いボーカル。ハードロックとの出会いです。衝撃的ではあり
ましたが、好みとは違うな。やっぱりカーペンターズが好き。レコードはシングル中心
でしたがそんな買えるわけじゃないし。集めた中で良く聞いたのがニルソン「ウイズア
ウト・ユー」ジョージー・ハリスン「マイ・スイート・ロード」カーペンターズ「スー
パースター」スリー・ドッグ・ナイト「オールド・ファッションド・ラブ・ソング」な
どなど。
レコードのコレクションは増えないからもっぱらラジオのエアーチェックでした。
高校に入ってからラジカセを手に入れカセットテープに録音して楽しんでました。
文化祭ではバンドが定番のディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を
やってるそんな時代でした。
高校二年の春でした。NHKを見てたらクラシックのライブ映像でした。曲目は
ベートーベンのピアノ協奏曲第四番でした。ピアノはヴィルヘルム・バックハウス、
カール・ベーム指揮。オーケストラはベルリン・フィルかウイーン・フィルでした。
静かなピアノの独奏から始まり、地味だけどチャーミングでロマンティックな第二楽
章、日本人のわび・さびの精神に共鳴するようなメロディーです。連続して演奏される
ベートーベンらしい盛り上がりを見せる第三楽章。世紀の名演と言えます。この映像に
触れたことがクラシックに目覚めるきっかけとなりました。同級生にクラシック通がい
て、一度家に遊びに行ったことがありました。レコードをかけながらスコアを開きエ
アー指揮をするではないですか。すごいなあと感心したのですが、クラスが変わってか
ら疎遠になっちゃいました。洋楽とクラシック両方を追い求めるのはとても無理だし、
受験勉強もあるし、しばらく音楽はお預けとなりました。受験に失敗し浪人生活となり
受験生専門の下宿で生活することになりました。一緒だった下宿人の中にとんでもない
やつがいたのです。私の音楽のお師匠さんともいえる人です。彼は洋楽はもとより今で
いうJ-ポップスにも精通していました。洋楽とクラシック一辺倒だった私には彼が教え
てくれたJ-ポップスがとても新鮮でした。ユーミンの「ミスリム」山下達郎の「サー
カスタウン」彼には大滝詠一さんのコンサートに連れて行ってもらったし。センチ・
メンタル・シティー・ロマンスのコンサートにもいったなあ。今では貴重な体験でし
た。彼には今でも感謝しています。