EURO2020 予選リーグ最終節 ドイツは北アイルランドに圧勝

ドイツ6-1北アイルランド

前節EURO2020本大会出場を決めていたドイツは今朝フランクフルト(コメルツバンク・アレナ)で北アイルランドと最終戦を行いました。スタメンはGKティア・シュテーゲン DFクロスターマン、ジャン、ター、ヘクター MF キミッヒ、クロース、ギュンドアン、ゴレツカ、ブラント  FW ニャプリです。キャプテンはクロースが務めます。

正GK問題はしばらくノイヤーとティア・シュテーゲンの併用になるようです。本大会で正GKがどちらになるのか注目です。右サイドバックはクロスターマンで決まりなようです。キミッヒも右サイドバックはできますし、ギンターも可能ですのでこのポジションは問題ないものと思われます。左サイドバックはシュルツ、ヘクター、クロステルマンの三つ巴状態です。ベテランのヘクターは所属チームの1.FCケルンの不調もあって代表にはしばらく遠ざかっていました。調子のいいところをアピールしたいところです。問題はセンターバックです。この試合ではターとジャンのコンビですが、ジャンはボランチが本職です。最近の傾向としてボランチの選手をセンターバックにおいて視野の広さや後方からのフィード力に期待する戦術です。フランクフルトの長谷部やバイエルンのハビ・マルチネスがいい例です。リベロの現代版とも言えます。MFはベラルーシ戦と同じです。ワントップのニャプリは目下絶好調です。

前半

7分 開始早々にCKからのクロースのヘッディングのクリアーを北アイルランドのスミスに強烈なシュートを打たれ、先制されます。0-1

19分 ゴレツカからのパスをヘクターがセンタリング。ニャプリがうまく反転してゴール右上に決めて同点に追いつく。1-1

49分 ヘクターのパスをゴレツカが足を延ばして流し込んで逆転に成功。2-1

後半

47分 キミッヒのパスからクロスターマンのセンタリングをニャプリが決めて3-1

60分ブラントのアシストからニャプリが決めて4-1。ニャプリはハットトリックを達成しました。

73分 ペナルティーエリア正面でゴレツカがバックの股抜きシュートを決めて5-1

91分 クロースの縦パス一本からブラントがバックをかわしてシュートを決めて6-1

ニャプリはハットトリックは代表戦二回目で、代表デビュー以来13試合で13得点となり往年の名選手G・ミュラーと50年ぶりにならびました。G・ミュラーは13試合で16点だそうで、改めてすごさがわかります。ちなみにクローゼは13試合で11点だそうです。ゴレツカも好調で2017年のコンフェデレーションカップ優勝時の調子に戻りつつあります。

総評

この試合では実力差もありますが、消化試合なので割り引いてみないといけません。北アイルランドはガチガチに引かずに割と攻めてくれたし、バックラインも高かったので裏のスペースが使えたのでドイツにとっては攻めやすかったようです。ドイツのバックスも最初のころは連携がうまく取れず混乱した個所もありましたが、だんだん落ち着いて対処できるようになりました。キーパーはほとんど見せ場なしでした。両サイドバックは好調でたくさんのチャンスを作りましたし、中盤のキミッヒとクロースが試合をコントロールしていて、長短のパスでチャンスをつくりだします。ブラントも得意のドリブルでバックを翻弄して、バイエルの二人も好調です。この試合はドイツのいいところだけが目立ちました。宿敵オランダを抑えてグループを首位突破できました。課題としてはセンターバックの組み合わせと攻撃がてづまったときの切り札になるような本格的なフォワードの出現です。来年の本大会が楽しみです。