ブンデスリーガ2019~2020 前半戦終了 RBライプツィヒが首位
RBライプツィヒが史上初前半戦首位で折り返す
昨日でブンデスリーガは前半戦を終了しました。結果は
1位 RBライプツィヒ 勝点37 得失点差28
2位 ボルシアMG 勝点35 得失点差15
3位 B・ミュンヘン 勝点33 得失点差24
4位 B・ドルトムント 勝点30 得失点差17
5位 シャルケ04 勝点30 得失点差6 以下略
なんとRDライプツィヒが前半戦を1部昇格4年目にして初めて首位で折り返しました。
過去、前半戦を首位で折り返したチームが優勝する確率は66パーセントとのことです。
RBライプツィヒは旧東ドイツのライプツィヒ市を本拠地としています。オーストリアの清涼飲料水メーカーのレッドブルがオーナーです。
レッドブルは日本のコンビニでも買えるので飲んだことがありますが、特別美味しいわけではありませんでした。
ライプツィヒの地元クラブチームを買収したわけですが、ブンデスリーガでは企業名をクラブ名に入れられませんのでRD(レッドブル)を頭につけるという姑息な手段を使っているのです。
バイヤー・レバークーゼンは例外で大製薬会社バイエル社名を冠してます。ちなみにバイエル社はアスピリンを開発したメーカーです。むかしバイヤー・ユルディンゲンというチームもありました。両チームとも地方の小都市でバイエル社の企業城下町です。ヴォルフスブルクはフォルクスワーゲンの城下町です。
一般にドイツでは企業がオーナーのチームは人気がないそうです。
ライプツィヒは名将ラングニクが引退したため、ホッヘンハイムで実績を残して注目されているナーゲルスマンが今シーズンから指揮しています。ナーゲルスマンはまだ32歳の若さです。
プロ選手としての実績はゼロですが指導者としての能力はピカイチのようです。名選手名監督にあらずと言われますが、ブンデスリーガでは最近選手として実績のない監督が増えています。
この傾向はNFLで以前からみられています。アメリカンフットボールはデータの蓄積と戦術の優劣が勝負の帰趨を制します。戦術は専任のコーディネーターが組み立てます。
サッカーの世界もデータ化が進んでおり、データから相手の弱点を見つけて戦術をめぐらす。選手として実績がなくても戦術にたけた監督がいま求められている監督像なのではないでしょうか。そうはいってもチームが順調に勝っているときはいいのですが、負けが続いたりチーム力が落ちた時に立ちなおせるかどうかで真価が問われます。そういう時は選手としての経験がものを言うかもしれませんが。
RDライプツィヒはスカウティングがうまいと思います。特にフランス出身の若い有望選手を集めて戦力にしています。フランスのユース養成機関は人材の宝庫で出場機会を求めて、多くの才能のある選手がドイツチームと続々契約しています。
エースのヴェルナーも絶好調で18得点でレバンドフスキーについで2位につけています。このまま好調をキープしてもらって、久しぶりのドイツ人による得点王になってほしいものです。そして来年のEURO2020で活躍してほしいものです。
2位以下 健闘ボルシアMG、調子の出ないミュンヘン、ドルトムント
優勝候補筆頭のB・ミュンヘンはコバチを解任してフリックを暫定監督として迎えましたが、今シーズンは最後までフリック監督で戦うようです。
攻撃陣は好調ですがズーレの怪我、フンメルスの移籍、ボアテングの衰えなど守備力の低下が問題です。ウインターブレイク中の補強が見られるか注目です。
シャルケ04の若き守護神ヌーベルが来期B・ミュンヘンに移籍するそうです。ノイヤーもシャルケ04の出身でした。
前期健闘したのがボルシアMGです。古豪復活で嬉しいのですが、ここ数試合勝てる試合を逃したりとパーフォーマンスが低調でしたので、ウインターブレイクはいい冬休みとなることでしょう。チャンピオンズリーグ敗退でスケジュール的に楽になったので後半戦も期待ができそうです。できれば優勝してほしいものです。
なかなか調子の出ないB・ドルトムントですが首位とは7ポイント差、十分追いつける位置です。とはいえ不安なバックス陣やサンチョの移籍話とか不安材料は多々あります。ファブレ監督の手腕が問われます。
ウインターブレイク中の補強があるのか。噂によればザルツブルクのCFホランドが移籍するとか。ホランドはノルウェー代表の若手FWでドルトムントが必要とするCF像にぴったりの逸材です。強豪チーム間の争奪戦も激しく移籍は難しいかもしれませんが、私としてはレバンドフスキー二世になってほしいと期待しています。
後半戦は2020年1月17日よりスタートとなります。