私の車遍歴

車の運転が大好きだった。

私は二十歳で免許を取って以来様々車を乗りましたが、結論としては国産車が一番ということです。日本の交通事情に合ったボディーサイズだし必要十分な馬力、故障のしにくさ、メンテナンスの安さなどからです。

TOYOTAが一番

特にTOYOTAの車は完璧です。外車もVW,Audiを乗りました。VWはゴルフ2、ポロ、パサートバリアント、ゴルフ4と乗り継ぎました。AudiはAudi80だけでしたが馬力がなくて鈍重なイメージだけでした。

ゴルフ2はやたらと故障が多かった。走行中にエンジンが止まりそうになり高速道路で走行中に症状が出ることもありヒヤヒヤものでした。ヤナセに持ち込んでも症状が出ないこともあり、原因不明とのこと。

たまたま愛読していた「カーグラフィック」を読んでいたら同じ症状の話が出ていて「エアーフローメーター」が原因とのことで修理してもらい治りました。ヤナセは工賃が高くて、代車に左ハンドルのマニュアルのポロが来たときは閉口しました。代理店がTOYOTAに代わって助かった記憶があります。ヤナセはいまだに殿様商法をしてるのでしょうか。

走行中といえば学生時代1980年ころ乗っていた三菱「ランサー」が走行中ウオーターポンプのシャフトが折れてストップ。幸い事故にはならなかったものの、当時の国産車の信頼性も大したことはなかったですね。

同じころおじさんの運転していたマツダ「キャロル」が走行中にタイヤが外れるという珍事もありました。今では信じられない話ですね。

ゴルフ2はまたボディーの隙間にワックスを充填しているのですが、合わせ目の工作が不十分なのかワックスが漏れて、汚かったなあ。

ゴルフ4ではメキシコで生産されてるせいなのか工作が不良でトランクのしまりが悪かったし、パサートバリアントは納車の日にエンジンがかぶってしまって動かずJAFを呼ぶ羽目に。

車づくりの哲学の違い

全般にドイツ車は電装関係が弱い印象があります。本で読んだのですが、車をはじめとして工業製品に対する哲学が違うようです。ドイツ車は整備しやすいように設計されていて素人でも部品交換ができてしまう。国産車は整備士の職人芸でないとできないような精緻で巧妙な設計でできているとのこと。そのため絶対故障しないという信頼性がうまれたのです。

先の大戦で、ゼロ戦が軍の過度の要求を満たすために血のにじむような努力で精緻で巧妙な設計で作られていました。そのため製造過程での工作のしにくさ、整備のしにくさが指摘されています。製造も職人芸が必要で三菱製が中島製より作りが丁寧で故障も少なかったという話でした。一種の工芸品のようなものでした。

当時、飛行機を作る工作機械は全部アメリカ製でしたし、根幹となるエンジンやプロペラはアメリカ製のコピーでした。当時の日本の工業技術のレベルではアメリカからの技術の輸入ができなくなった時点でアウトだったのです。

それが今ではどうでしょうか、工作機械は日本メーカーの独壇場、絶対的な信頼を得て日本製自働車はナンバーワンです。

雪国には国産車の生活4WD

私の住んでるところは豪雪地帯でもあり冬道を走るうえで4WDは必須アイテムといえます。念願の4WDがほしくてパサートバリアントは4WDを選んだのですが、車体が重いせいかあまり走破性、制動性がよくなかったです。のちに乗ったTOYOTA車のパートタイム4駆で十分でした。雪国では国産車の4駆で国産のスタッドレスタイヤの組み合わせがベストです。

現代の車は電子部品の塊です。電気自動車の普及はますます広がるでしょう。電装関係に強い日本メーカーは盤石です。航続駆距離を延ばすことに必須の全固体電池の開発でも日本の研究が進んでいますし、省エネ、小型化をもたらすパワー半導体の開発も日本のメーカーが進んでいます。しばらくは日本のメーカーの優位は続くことでしょう。

自働運転

話題の自働運転ですが5Gの普及がカギを握っているのではないでしょうか。5Gは夢の通信技術と喧伝されていますが通信範囲が狭い関係で多くの基地局の設置が必要です。都市部や高速道路では基地局は設置しやすくても田舎ではそういうわけにはいきません。自働運転はあくまでも高速道路限定になることでしょう。事故った時の責任問題など問題は山積みです。